豊かな色彩を展開する日本絵画においても常に用いられてきた墨の玄。
書においても、墨と料紙装飾が一体となった玄妙な世界が探求されるなどし、他の美術分野にも広く影響を与えてきました。東洋美術の象徴ともいえるその墨の玄を支えてきたのも、また膠でした。
今回は、書が専門の九州国立博物館島谷弘幸館長に装飾料紙と墨の世界を、そして現存する日本最古の墨メーカー古梅園の竹住享氏に、その歴史や製造工程についてお話しいただきます。また、墨の構造や機能について宇髙健太郎委員が概説します。
同時に、古梅園松井家に数百年にわたって秘蔵されてきた古墨や古文書などの展示を開催いたします。貴重な資料を前に、墨や膠の精髄に触れていただくことのできる稀有な機会です。
公開研究会
日 時:2022年6月4日(土)13:00 – 16:10
Zoomウェビナーにてオンライン配信いたします。
定 員:400名(事前登録制、先着順)
参加費:3,500円(事前振込)
参加申込み方法:事前登録の受付は5月初旬より開始予定です。詳細はHPにてお知らせいたします。
主 催:膠文化研究会
後 援:文化財保存修復学会、国宝修理装潢師連盟、和紙文化研究会
*プログラム詳細は追ってお知らせいたします。
企画展示
日 時: 2022年6月5日(日)- 6月9日(木)10:00-17:00 ※入場は30分前まで
(月曜休館)
会 場: 東京藝術大学大学美術館陳列館1階
入場料: 無料
主催: 東京藝術大学保存修復日本画研究室・日本画研究室
共催: 膠文化研究会
後援: 文化財保存修復学会、国宝修理装潢師連盟、和紙文化研究会
*やむを得ない事情により、プログラム・企画展示の変更や中止となる場合がございます。